女・内湯 | 内湯の板壁と湯口 | 内湯の窓 |
寺湯として数百年続いた霊泉 霊泉寺温泉・清水屋旅館 内村川の支流霊泉寺川を約1500mほど遡った渓谷の一角に清水屋はある。温泉郷は明治10年 11月の大火によりそのほとんどが焼失してしまったが、その後、明治時代後半に宿は復興し現在 に至っているが、10数軒あった宿も今では清水屋を含め6軒となってしまった。 昭和30年代までは自炊の宿として、近隣の市町村から湯治客が多く、その湯治客には豆腐1丁 をくれる風習があり、客はそれを味噌汁の具にしたりして宿に滞在したと言う。しかし最近はそ んな風習もなくなり、長期間滞在する客も少なくなった。 建物は一部を除き昔のままのため外観も古さを感じさせるが、玄関には客用の唐傘と下駄が綺麗 に並べられている。浴室は内湯のみ男女各1あり、私が訪れた時はまだ客も来ていないとの事で 広い女湯の方を案内された。湯の温度は35度と低いため浴用加熱をしているが、湯口からは飲泉 も出来る源泉が絶え間なく注がれている。浴室の窓ガラスはサッシではないが、窓に映る木々の 緑がこれまた情緒を感じさせてくれる。 宿のおすすめの一つに、客に出す茶の湯は霊泉寺の湧き水を使用し、料理は全て手作りのものを 食膳に並べられるが、それ以上に女将さんの応対や姿勢は洗練され、家庭的雰囲気も感じられる。 |
EpisodeQize フロントらしき場所は玄関フロア右にあり、館主清水研一氏がいた。そこに あった座卓(茶舞台)が変わっている。中央の蓋を取ると■■■になっており 更に小さい方の蓋を取ると、隠し金庫として以前は使用していたらしい。 ロビーこそないが、湯上りに時間があったらここで昔話を聞くのもおすすめ だ。ちょうどこの日、温泉郷付近にある老人ホームの所長さんも見え、雑談 に加わってもらい、話しを聞かせて頂いた。 |
■入浴料:500円 ■泉質:単純温泉 ■住所:長野県小県郡丸子町 ■tel.0268-44-2439 ■date:2002.5.31 ■地域&地図情報 | ||
全景 | 日本傘 |