山湯里の旅・出湯紀行
男・内湯 女・内湯 湯口

湖畔の林に囲まれて佇む
みどり湖温泉・田川浦温泉旅館
ヘラブナが良く釣れるみどり湖から50メートル先に行った田川浦池の岸近くに建ち、その池面
に宿を映している。田川浦池はみどり湖より15年ほど前に造られた潅漑用水池で100年以上
経ち、湯元旅館としてその頃からの創業だと言う。明治初期の当時は若山牧水も投宿した記録も
残っており、昔の趣をそのままに湯客を迎えてくれる。
浴室は男女別の内湯のみで、20度前後の鉄鉱泉で浴用加熱しているが、痔疾に効く湯として親
しまれてきた。屋根を模った湯口を境に湯船が2槽あるが、小さい方は源泉を注ぎ込みかけ流し
されており、それを過熱して大きい湯船に取り入れている。
食膳に出される料理は、やはり湖畔の宿として川魚や季節の山菜が中心だ。喧騒も雑踏もない閑
静な山の宿ならではの味が楽しめる。
高ボッチ高原は有名な草競馬が毎年8月に開かれ、全国からファンが大勢詰め掛けるが、みどり
湖は高原の玄関口にあたるため、ここを拠点宿として客が利用する。

■入浴料:500円
■泉質:単純鉄泉
■住所:塩尻市金井みどり湖畔
■tel.0263-56-2567
■date:2002.11.15

地域&地図情報
池に影を映す宿 宿前の庭


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