山湯里の旅・出湯紀行
男・内湯
女・内湯
窓からは山並みが

崖にへばりつくように建っている山奥の湯宿
小谷温泉・あつ湯旅館熱泉荘
湯名を「あつゆ」と言い、小谷温泉の中では街道から離れている1軒宿。温泉は武田の武将岡田甚
一郎が弘治元年(1555年)に発見したという。450年の歴史を持ち、戦前から薬効豊かな名湯とし
て知られていたが、小谷温泉のほかの宿とは泉質が異なっている。
宿へは車のすれ違いが出来ない細い山道を行く。「あつ湯旅館」の大きな看板がある木造の宿には
車は数台しか停められない広さだ。
黒光りしている板張りの玄関に上がると、左には客室が並ぶ長い廊下がある。正面に向かう廊下を
進み幾つかの階段を降りていくと男女浴室がある。女湯は窓が1面あるだけだが、男湯は大きな窓
が南と西側2面にあり、窓を開ければ谷を挟んで周囲の山並が望める。高い位置に取り付けられた
湯口からは豊富な源泉が滝のように流れ落ちている。触るとヌルヌルした感じの泉質で飲泉も出来る。
EpisodeQize
小谷温泉が発見されたのも約450年前とかなり古いが、宿の創業も現館主が8代目と言うから歴
史がある。最近は雨飾山登山の客が増えたが、昔は長期間滞在の自炊客や文人や画家も訪れたと言
う。その一人ファンタジックな水彩画を描く人気画家、岩崎■■■も投宿した。


■入浴料:500円
■泉質:炭酸水素泉
■住所:北安曇郡小谷村中土
■tel.0261-85-1241
■date:2002.4.29/7.26

地域&地図情報
建物 看板
山際に建つ宿 古い看板

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