山湯里の旅・出湯紀行
男・内湯 女・内湯 湯口

2000坪の敷地に建つ
浅間温泉・目之湯
創業は享保年間、250年以上の歴史をもつ。道沿いにある門から100メートルもの長い敷地
の道を行くと左に白壁土蔵が、正面に重厚な装いの本館が建っている。玄関をくぐり館内に入る
と、今も振り子を動かし時を刻んでいる古い時計と、一抱えもある大黒柱が目につく。
15年程前に改装した浴室は、カビや腐変色がないというヒマラヤの風雪に長年耐えてきた桧材
を使用した湯船があり、木作りの湯口から滔々と源泉が出ている。昔、温泉が庭に自噴しており、
そこに目を病んだ鳥が来て水浴びをしていたところ、目が治り飛び立っていったという言い伝え
があり、当時は温泉成分にホウ酸が多く含んでいたのが宿名の由来になった。
8代目となる現館主中野純一氏は、石臼挽きの高級蕎麦粉と源泉を使い、自ら打った手打ち蕎麦
を食膳に出しているが、宿に泊まらず手打ち蕎麦と温泉だけを楽しむ客も多くなったという。
EpisodeQize
宿には由緒あるもう一つの建造物がある。大正皇后がここを定宿とした際、一般宿泊客と入口を
区別した玄関だと言う。


■入浴料:***円
■泉質:弱アルカリ単純泉
■住所:松本市浅間温泉
■tel.0263-46-0255
■date:2002.11.29

地域&地図情報
土蔵のある外観 大黒柱と館主


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