山湯里の旅・出湯紀行
源泉が注ぎ込まれる男内湯
湯船から木崎湖が見える
女・内湯

木崎湖の四季の移ろいが湯船から
木崎湖温泉・旅館だるまや分店
湖畔に面した3階建ての宿で、湖を見ながら入浴出来る温泉宿は長野県内でも数少なく、木崎湖
の四季の移ろいが堪能でき風情満点。宿名がユニークすぎて外来湯客はちょっと入りづらいが、
落ち着きのある館内は心が和む。宿の正面玄関は2階部分で、地階へ下ったところにある浴室は
湖対岸から見ると、それは1階だと解かる。
浴室は男女内湯があり、内湯の窓を開けると手が届くところに湖水があり、マリンスポーツや釣
りをしている光景、湖をとりまく山並みが見渡せる。また内湯浴室の中間には狭い家族風呂があ
るが、出湯客は家族風呂と言うとちょっと入りづらいので、岩石や草花を取り入れ「湖を望む岩
風呂」と名を付けて一人でも入浴出来るようにしたほうがいいと思うのだが。
湖岸に桜咲く春や周囲の山並みの紅葉の季節もいいが、雪景色の頃はしっとりと静かな出湯情緒
が味わえる。また夏には宿横の湖畔でホタルが見られるため、宿泊客には館主が案内してくれる。

EpisodeQize
湯上り後、湖が見えるロビーで館主遠藤博文氏との雑談で木崎湖の話しを聞かせて頂いた。湖南
端にある湖水取出し口は、戦時中、市内にある企業■■■■に軍事産業のため湖水を取り込むた
めに造ったものだと言うが、今では考えられないことだ。また宿に面している湖の一角は遠藤氏
が小学生の頃、学校のプールとして利用したそうだ。アシや水草が生い茂り、小魚や沼海老など
自然豊かな当時の木崎湖を懐かしみながら話してくれた。


■入浴料:800円
■泉質:単純泉
■住所:長野県大町市大字平
■tel.0261-22-0712
■date:2002.6.16

地域&地図情報
全景 館主


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