山湯里の旅・出湯紀行

不明門(あかずもん)と大けやき

霊泉寺温泉
丸子町市街地から鹿教湯温泉に向かう途中、左折霊泉寺温泉の標識がある。内村川の支流
霊泉寺川沿いを約1500メートルほど遡ったところに、三方を山に囲まれた静かな場所
にある。朱赤の橋を渡ると温泉街に入るが、すぐ右手に温泉地名でもある霊泉禅寺がある。
霊泉寺温泉は明治10年11月の大火により、記録などほとんど焼失し、湯が発見された
年代は不明だ。伝説によると安和元年(968年)に寺が建てられ、金堂の西に温泉が湧出
した。その後和尚が浴場をつくり近隣の人に入浴してもらったところ、この霊泉の効き目
が良く、弱い身体も金剛のように逞しくなり、不治の病も治ったというので、寺号を金剛
山霊泉寺と名付けたという。
温泉は寺湯として数百年間つづき、その後寺院の手を離れ現在に至ったと言うが、まだ幾
つかの言い伝えがあるが定かではない。霊泉禅寺の焼け残りに、不明門(あかずのもん)と
その傍らに樹齢七百年を数える大けやきが、温泉の歴史を物語っている。
照会先:丸子町役場・tel.0268-42-3100

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