山湯里の旅・出湯紀行
渓谷を望む内湯 混浴の露天風呂 テラス

信州最北の地、秋山郷の出湯
切明温泉・雄川閣
信濃路の最北にある豪雪地栄村にあって、秋山郷は更に山の奥深い場所にある。切明温泉は魚野
川と雑魚川の合流地点の渓谷にある。雄川閣は村の保養センターだが、宿泊も出来るので四季を
通して訪れる人が後を絶たない。ここ切明地区の歴史は、江戸時代に遡る。江戸中期(1700年頃)
に箕作村(現:栄村箕作地区)の名主「島田三左エ門」がこの温泉を発見し、秋山郷の産業の一
つに活用できるようにと代官に願い出て営業を開始したと言われている。しかし、江戸後期には、
洪水により宿が流されたが復旧されなかった。それから250年余りたった昭和47年に村営の
宿として営業を開始した。
温泉は無色透明で、毎分200?の湯量があり、源泉の温度は54℃ある。部屋は旅館というより
「山小屋」のような印象を持ち、ギシギシ音がする廊下や隣室の声も聞こえるという。部屋から
見えるものは山だけで、ときたま野生動物を見る事もあると言う。浴室は岩風呂風の内湯、混浴
の露天風呂と貸切風呂がある。露天風呂は内湯の手前の出入り口から外にでて、魚野川の渓谷間
近まで下っていったところにある。何の遮りもないため河原で遊ぶ人からもよく見える。景観は
岩風呂の内湯もひけをとらない。大きな窓からは渓谷がパノラマのように望まれる。湯上り後は
テラスで大自然の空気と冷えたビールを味わえば最高の気分だ。

■入浴料:300円
■泉質:カルシウム・
    ナトリウム塩化物硫酸泉
■住所:下水内郡栄村切明
■tel.0257-67-2252
■date:2001.9.28

地域&地図情報
外観 支配人・関沢さん


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