山湯里の旅・出湯紀行
内湯1
内湯2
湯口

「二十四の瞳」の作家・壺井栄が投宿した部屋は今も
上林温泉・旅館山の湯
上林温泉の山間の中に一軒だけぽつんと佇む山の湯は、壺井栄の名作「二十四の瞳」や「月夜の
傘」を生んだ宿として出湯客に慕われている。宿裏手にある広業寺の横に駐車場があり、寺の境
内を横切り50メートル程行ったところに、杉木立に囲まれ昼なお暗いところに宿がある。
玄関は何の飾り気もなく、ロビーやフロントもない。そこから廊下の少し先に、男女別にはなっ
ていない大小2つの浴室がある。ただ泊り客のない日は大きい浴室だけの利用となっており、先
客の入浴客がいる場合は入る事が出来ない。タイル張りの洗い場は階段状になっており、数段下
がった所に浴槽があるのが面白い。源泉は60度前後の熱さのため、小さな湯溜めに注ぎ込ませ
湯の大半を捨てている。それでも浴槽の湯は45度以上はあったと思う。
湯上り後、宿の外に出て参道を歩くとひんやりした山の風が心地よい。その参道の左手に古びた
湯屋が見える。今は廃屋になっているが、昔は寺湯として参拝客や行者が精進落しなどで利用し
たみたいだ。

EpisodeQize
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■入浴料:300円
■泉質:単純塩化物泉
■住所:下高井郡山ノ内町上林温泉
■tel.0269-33-2267
■date:2002.8.20/8.31

地域&地図情報
木に囲まれた宿 付近にあった寺湯


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