山湯里の旅・出湯紀行
大きい湯船のある浴室 小さい浴室 露天風呂

志賀高原への旧道沿いに佇む隠湯的存在の宿
沓野温泉・くつの館
往来する車もほとんどなくひっそりした佇まいの沓野地区。温泉地名は渋温泉となっているが、
沓野温泉として数軒の宿が狭い道に寄添うように建っている。「くつの館」も通り過ぎてしまい
そうな宿だ。昭和15年頃までは民家だったのだが、良質の温泉が出た時、家を湯宿に改築した
と言う。玄関に入るとすぐ右側に、今では入手出来そうにもない一枚板の桧を廊下の床に使用し
ている。長さ8メートル、幅1メートル位はある立派なものだ。
浴室は2つの内湯と露天風呂一つがある。両内湯とも湯船と床は桧を使用しておりどちらの窓か
らも露天風呂が見える。露天風呂に入るには大きな湯船の浴室から行く。岩に囲まれた露天風呂
には、熱の湯(あつのゆ)という源泉地から引いた湯が2ヶ所の湯口から注がれている。周囲の木
から落ちた枯葉が湯船に沢山浮いているのを見た私は「落葉の湯」と勝手に名付けたのだが。
EpisodeQize
露天風呂の脇にもう一つ変わった浴槽がある。これは当時館主が譲り受けたものを湯船に利用し
ているのだが、大人3人が入れる大きな■■樽だ。


■入浴料:500円
■泉質:カルシウム-ナトリウム
    塩化物・硫酸塩泉
■住所:下高井郡山ノ内町沓野
■tel.0269-33-2048
■date:2002.10.31

地域&地図情報
外観 一枚板の桧の廊下


HOME